2004年6月30日水曜日

市長から分散処理を回避する方向が示される。

 昨日の午後に行われた調布市議会全員協議会で、市長より、新ごみ処理施設計画に当たっての現状等について説明がありました。この日は報道関係者、傍聴者併せて20人程の方も詰めかけてこの問題の重さがひしひしと感じられました。

市長からは、最終的には「経済性、効率性から収支の数字を固めつつあるとして、3市で構成されている組合議会に考え方を持ち込まないと方向は定まらないが、経済的観点を持たざるを得ない、分散処理を回避する方向を考えていきたい。3市で調整しないとできないが、そういうことを反映した中で、考えていきたい」という趣旨の考え方が示されました。


この考え方に立つと、調布市はごみ焼却場問題に関して二枚橋ごみ焼却場と新ごみ焼却施設二箇所という分散処理の選択はしない結論に達した事になります。これは三鷹市と全量を処理する形を目指す方向で考えていきたいという表明でもあります。

私は、この発言は重く受け止めています。今まで様々動きのあったごみ問題に対して、市長が自ら分散回避の方向を選択したからです。協議会でのやり取りのなかでは、市民理解を得ているのか、環境面も配慮した結果か等の質問もでました。

私は、市長が今後ごみ問題を進めていく中で、市民との合意形成をどのように取っていくかが難しい課題になってくるのではとの認識から、市民への説明責任も含めた基本的考え方について聞きましたが、市長からは「一連の説明に当たって、自らが足を運んで、心して行っていきたい」という趣旨の答弁がありました。

ごみは、私たち人間が存在する限り、日々生み出されていきます。特に可燃ごみの処理は自区内処理が原則です。いずれどこか他市ではなく市のどこかに処理施設は建設されます。だからこそどこに建設されても大原則は環境と安全に徹底的に配慮した施設でなければなりません。

考えれば考えるほど難しい問題ですが、ごみを出さない人は誰もいない事を思えば、もしも自分の軒先に施設が建つことになったらどうか、そういう視点で、ひとり一人、まずごみ減量に取り組みたいものです。そのことがごみ処理施設規模や経費の削減にもつながっていきます。この問題は私にとって、調布市全体にとって避けて通れない本当に大きな問題です。私たちはごみ問題の当事者です。とにかく出来る事から始めていきませんか。そして一緒に考えていきましょう。