2004年11月3日水曜日

「文化の日」に思う。  政府は誰のために働くのか

台風23号の被害か ら中越地震と、日本が改めて火山国だったことを思い出します。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災されました皆様に心から お見舞い申し上げたいと思います。イラクでの日本人人質処刑という最悪の事態、今日はアメリカ大統領選の結果が出ます。毎日のように歴史が動いているのを 肌で感じつつ、世界中至る所で、今だ争いが続き多くの難民を生み出してます。人類は進歩してきたといえるのか考え込んでしまいます。
私は今回の震災から、いまさらながら日本がテロや他国からの攻 撃以前に地震という途方もない脅威を常に抱えているんだと再認識させられました。戦乱の中で、難民という言葉が生まれるように思いがちですが、天災でも同 様な事態が起きることに唖然とし、国家とは何か改めて考えさせられました。有事立法についてはあれほど急いだ政府が、災害時の対応は、阪神淡路地震の教訓 は、どこに生かされたのか疑問を持たざる得ないほど頼りなく、被災後のストレス等による死亡報道を見るとやりきれなさで一杯になります。

政府はまず国民の幸せのための政策決定し行動することが 第一義。私たち国民が天災に遭った時、速やかに決断して対処すべき存在です。 個々人ではできない安全安心のために安全綱をつくってもらえるように、国民 は納税して、その仕事を政府に委任していると思うのです。国民が求めている優先順位と政府が考える順位が異なっては困ります。誰のために仕事をすべきかを 忘れない、信頼される政府であって欲しいと願うのは、私一人ではないはずです。
調布市では中越地震の被災地に職員、また議員からもボランティ アで現地に行って活動しています。各自治体の動きは国民の気持ちの上でも救いになっている気がします。互いに相手の立場に立って協力しあえる地域コミュニ ティーや相互扶助の精神は日頃から培っていきたいものです。
下の写真は深大寺東町に開設された市民が運営する市民の活動拠 点、「であい・ふれあい・支えあい野ヶ谷の郷」です。空き店舗を利用しての交流施設です。 多目的スペースと料理場、展示ギャラリーや市内の障害者作業所 で作られた製品の展示即売コーナー、貸し切りも可能な6畳の和室もあります。日頃から地域の人の交流が万一の時、何よりの力になります。これは、うれしい ニュースです。

今、まちで優先すべき事は

?わがまちに振り返ってみれば、今回の台風で図書館の雨漏 りで本が駄目になってしまったなどの報告も聞いています。壁のひび割れなどが原因のようですが、公共施設は、市民が利用するためのものです。常に快適に利 用できるように計画的に、改修工事がされてきていなかったか疑問が湧いてきます。
震災に対して行政が 備えるべきは公共施設の安全確保であり、トイレ等の設備のバリアフリー化でもあります。調布市は学校体育館の床がコンクリートのままで、ゴムを薄く載せた ような状態の施設もあります。トイレに関しては以前から、PTA連合会からも改善要望が出されています。学校施設、地域福祉センター等も老朽化してきてい ます。マンション住まいの多い調布市民が、震災があったときの避難場所と、トイレの確保は急務です。
調布市では公共施設の再配置が行財政改革プランに掲げられてい ますが、私は公共施設が安全に使用できる状態の確認と、改善すべき施設改修に早急に着手できるよう予算に反映する作業に入ることが急務だと考えています。 限られた財源の中で市民の安全安心のために行政は何を優先して実行していくか、国も地方もよく考えて判断していくことが求められます。

今日は文化会館たづくり等で文化祭が行われています。沢山の市民が日頃研鑽してきた活動を発表しています。調布に暮らす人たちがこのまちでいつまでも安心して暮らし続けるために今何が大事かしっかり考えていきたい、そんな思いを新たにした文化の日でした