2003年3月2日日曜日

明日から3月議会が開会します。

いよいよ二期最後の議会が明日3日から20日まで会期18日間が予定されています。長友市長にとっては初めての予算議会です。

すでに調布市の予算案が新聞報道されていますので、ご存じの方も多いかと思いますが、昨年度の一般会計予算に比べて1.2%増の649億円です。市全体の予算規模からいうと1099億円となり、これは昨年度と比べ22億円、2.1%増という積極的なプラス予算となっています。

今年度は不況のあおりを受けて市税は14億円の減収が見込まれているために、予算編成していくなかで不足する財源は15億円の臨時財政対策債と呼ばれる借金と7億円の貯金の取り崩しで賄っています。臨財債は、もともと交付税の不足分を補うための借金で「返済分は地方交付税で補てんする」と国が保障しているものです。これを借り入れるわけですが、実は調布市は不交付団体ですから、地方交付税として国からは補てんされません。つまりこの15億円は調布市が赤字債券として発行するもので新たな市の借金となるものです。

この借金は3年据え置きの20年償還となります。在任中に早期借金返済というわけにはいきません。財政の健全化を目指していこうとする市長が公約に掲げた市の財政改革という視点からすると理解に苦しむ予算案が示されたとも言えます。

市長の考え方の内訳が今回の予算案です。新たな事業も予算化されていています。財政状況の厳しい時代に新規事業を実現していくには、今までの事業を見直して財源確保していくことが前提です。しかし15年度予算案を見る限りでは目立った事業の見直しはされず、借金をすることで財源を確保しています。納税者の代表でもある議員としての私に課せられた仕事は予算案を市民のために税金が有効に使われたか、無駄な借金はしていないかなど市民の目線から慎重に審議していく事だと認識しています。

難しい問題が多い議会になりそうですが、私は市長が市民との約束であり公約でもある「暮らしを大切にするまちづくり」実現を求める立場から今回は代表質問をしたいと考えています。目下パソコンとにらめっこ中です。市長の基本的施策はケーブルテレビで放映されますが、その考え方に対する市民代表による質問は残念ながら放映されません。私の二期8年の議員最後の質問は、3月7日の午後3時以降ではないかと自分では予想しています。議会日程の詳しい内容については3月議会日程としてホームページに載せました。議会は生き物であり時間は未定の部分も多いですので、傍聴される際は議会事務局(81-7291)に詳しい時間をご確認ください。多くの市民の皆さまの傍聴をお願いします。