2010年6月30日水曜日

新たなスタート

 市長選は無投票に終わりました。市議補選では新たに2名の議員さんが当選しました。様々な思いはありますが、市政は又、新しいスタートを切ったと考えます。8月11日に臨時議会が招集されますが、新市長の所信表明は9月議会になるのではと思います。3期目続投となりましたが、気持ちも新たに市民のために働く市長であって欲しいと思いますし、そうあるべきだと考えます。

25日夕方に、深大寺境内で開催された会合に出席した際に撮影した一枚です。静まりかえった中に、心に染み渡るお寺の鐘の音に、そして深大寺の持っている自然林が持つ緑の深さ、美しさに感動しました。
今は、NHKのドラマが開始して連日賑わっているお寺も夕方になるとひっそりとしています。調布市民がこよなく愛する深大寺の良さを実感しました。このまちの良さを大切にしながら、まちづくりを進めていきたいと改めて思いました。

 6月は様々な研修会に参加しました。6月25日は、 市川房枝記念会政治と女性センター主催の大森彌東京大学名誉教授の地方政治の問題点についての講義を受けている途中でしたが、センターに視察に来た韓国で女性議員を増やそうと活動している団体が紹介され、挨拶もありました。エネルギーに満ちた話しぶりに韓国女性の躍進ぶりが伝わってきました。日本は世界で女性の政治参画率は下位です。まだまだ、意思決定の場に女性が少ないために、特に福祉・教育の現場を知る人の声が届きません。少子高齢化社会の鍵は女性の社会進出にかかっています。がんばらねば!

6月26日は日本女子大学で開催された日本福祉のまちづくり学会総会に出席。総会と前後して国際シンポジウム「アジアのバリアフリー/ユニバーサル環境推進にむけて」にも参加しました。マレーシア、インドネシア、タイ、フイリピンのバリアフリーとユニバーサルデザイン環境推進の現状と課題が発表されました。北欧やアメリカなど先進事例を聞く機会は多いのですが、アジアの現状をまとまって聴ける機会はなかったので関心を持って参加しました。各プレゼンテーションは専門家、JICA関係者の方や障がい者の方で各国のリーダーとして活躍されているメンバーの方等でした。特にフイリピンの国家障がい者協議会の方の報告では障碍者・アクセシビリティに関わる法律が示され、英語のみのパワーポイントが続くなかで日本語も持ち込まれていて、現在の取り組みがわかりやすく紹介されていたために、具体的な内容も把握できました。
日本からの協力があって当事者も参加しワークショップをして施設改善を行った事例もありましたが、その中で地方でも調達可能な材料を使った物として竹製の手すりや、木製の便座は目からウロコでした。
6月16日に東京ガス施設見学会で次世代エネルギーとして扇島工場と環境エネルギー館の二カ所に行った際にエネルギー館の階段には、竹が貼られていたことを思い出しました。説明がないと木のフローリングとしかわからないものです。竹炭など竹の活用法は色々ありますが、こういった建築物の素材としても活かされると知ったのは最近です。竹はアジアでは気軽に手に入る素材、もっと活用されても良いものなのだと知りました。

シンポ終了後の懇親会では、各国の歌も披露され、私も成り行きで「ふるさと」を唄ってしまいました。メンバーの方はカラオケの本場の日本に来たんだと言う話しも聞かれ、これも日頃考えた事もなかったので、なるほどと感心したりで、法律はできても実際の運用の難しさや、まだ障がい者への差別が強く残っている実態も話され、世田谷区を視察されてきた話しもされ、日本の整備やソフト面も評価し、アジアのトップを行く日本を目指したいとの言葉に、各地で少しずつ取り組んできた成果が他からみれば大きな進歩につながっているということかもしれまん。 ハードは確かにクリアしてきましたが、難しいのはソフト面です。私は今回の議会でユニバーサルデザインを市の理念として位置づけていくことを提案しました。隣人であるアジアの人々のエネルギー・なにより温かさを身近に感じ、自国の政策を振り返り、これからどうあるべきかを考える良い機会をもらいました。