2001年8月10日金曜日

環境施設帯整備検討協議会に参加を!!

武蔵境通り調布・保谷線36m道路計画(御塔坂から調布北高までの2.2km区間)は平成17年度完成を目指し用地買収が進められています。 武蔵境通りに面した私の暮らす深大寺地域では公共交通はバスが中心です。
ですから地域に住む人は出かけるたびに必ず通りを一度は渡ることになります。
36mの道幅になったら、今まであった横断歩道が確保されるのかもわかりません。景観はどうなってしまうのか、住環境はなど様々な不安材料が浮かんできます。現状の道幅は狭く、人が歩くにも自転車が通行するにも問題のある道路でもありましたが深大寺らしい面影のある通りでもありました。今は見事というしかないほど、道路拡張のための用地買収により沿道の木々は伐採され沿線周辺はアスファルトに固められ日々変貌しています。
いつも利用しているバス停にあった桜の木も、バスから眺めていた百日紅もあっという間に伐採させてしまいました。真夏日が続く毎日、心を和ませてもらっていたバスの窓から見ていた景色が、いつの間にかアスファルトの連続になってしまい胸が痛みます。 あそこには小さなスーパーがあった、とか思い出しながらまちが変わっていく姿をため息混じりに眺めています。

前置きが長くなりましたが、そんなある日、市報にこの道路計画にある環境施設帯整備計画への住民参加を募るお知らせが目に入りました。
今まで道路計画が進行するなかで「市民参加」を意識させるものはなく18mから36m道路への計画変更に歯がゆい思いを抱いていた私です。
東京都の意向は何なのか不信感もありましたが、計画決定した以上は地域の声を入れるチャンスを否定していては始まらない。
まず参加し、意見を伝える努力をしようと検討協議会参加と申し込んでみました。
その第一回の「環境施設帯整備検討協議会」が8月5日、東京都主催で調布市、三鷹市の職員も参加し開催されました。. 内容としてはワークショップ形式で「環境施設帯」とは何かという説明を受けながら疑問点など出し合う作業をしました。環境施設帯とは36mの道幅のうち車道4車線16m以外の両側10mをいいますが、この部分をどうデザインし計画するかを市民参加で進めたいという趣旨なのです。歩道、植栽帯、副道、自転車道などをどんなデザインにしていくかが、これからの作業の課題になります。
都の説明では開かれた検討協議会として途中参加も歓迎したいとのことでした。

私自身は参加できない場合、FAX、あるいはe-mailなどの参加の保証などをその場で要望しましたが、e-mailはまだ環境が未整備なのでFAXのみ意見を受け付けるとのことでした。
10月までに計画を立てる予定のようです。まだ始まったばかりの協議会です。ご興味ある方は是非参加ください。
新たに参加されたい方への参加方法を担当者から聞きました。
今後の日程と参加方法について下記に掲載しました。
8月25日は元気派の学習会なので参加できませんが、私もできるだけ参加していきます。
まず参加し、地域の声、まちの声、市民の声を伝えていきましょう。

第二回:8月25日(日)13:30~16:00
第三回:9月14日(金)19:00~21:30
第四回:9月29日(土)13:30~16:00
いずれも、神代植物公園内大会議室(正門横から入る)

参加申込先:東京都北多摩南部建設事務所工事第一課 042-364-4651 内線421(府中市緑町1-27-1)
都市計画道路調布3.2.6号線、環境施設整備検討協議会への参加希望とし、その際に氏名、住所、電話番号を担当者に伝えてください。

 8月3日  教育委員会、教科書選定を傍聴する

調布市教育委員会では、教科書選定のための審議会を8月1.3日の両日に渡って開催しました。私は8月1.2日は嵐山町の国立女性教育会館を会場にした市川房枝記念会主催の夏の合宿に参加しました。そんなわけで本日の午後2時から開催された審議会を傍聴することにしました。

教育委員会は通常市役所会議室で開催され通常、傍聴できます。
今回は市民の関心の高いことを考慮し会場がグリーンホール小ホールに移されました。広い会場を確保した教育委員会の市民への配慮に対しては歓迎すべきことだったと思います。通常の会議室では15名ほどが限界でしょうから、もし会場が確保されていなかったらかなり混乱したことでしょう。そう思うと本年度は開かれた教育委員会を目指すとありますので、この言葉を実践したともいえます。休憩時間には教科書の閲覧を呼びかけたりする配慮もありました。 これからも教育委員会には開かれた教育委員会を目指す姿勢を期待したいと思っています。
8月1日は128名の傍聴者が、今日は110名を超える傍聴者がありました。教科書選定に対し危機感を持った多くの市民の方が傍聴に駆けつけたことは、この問題への市民の感心の高さが伝わってきます。審議内容ですが、教育委員が自薦する各教科書についての理由を出し合い合議制で決定する方法が採られました
各人各様の解釈で推薦する言葉を聞いていると、その背後にある教育観などもわかり興味深いものがありました。

会場で最も注目されたのは社会・公民の教科書採択の審議です。 話題の扶桑社から出版された「つくる会」の教科書については市民の方々から採択を危惧する意見が多く寄せられていました。そこで市民の方々への教育委員会からの回答の意味も含めて各委員の「つくる会」教科書へのコメントがありました。
主な意見として
・読み物のようで論文形式の記述方式を用いており、子どもが勉強するには無理がある教科書である。
・内容的に歴史に対する考え方が一部に偏っている。
・人権問題に無理解
などがありました。
2時から開始され5時を過ぎなお続いた長丁場の審議会でした。 会場で傍聴する人からは、手元に資料がないので審議が見えないことへの不満。委員の発言内容に対しの不満な声なども聞こえてきました。 合議制を採用している為に、最終的には多数決ではなく全員合意という形で採択されていきます。委員がある出版社の教科書を推薦しながら、数分後には他の教科書に合意するという形を目にするとやや不思議な感を覚えました。いろいろ考えると、今後改善していく点もあるかと思います。 あらゆる教科に対しコメントし、選択する責任を負うことになった教育委員の仕事の重さはかなりなものです。
教育委員選出方法が公選ではない現状から考えると、教育委員会の情報公開、説明責任はたいへん重要なポイントです。また市民参加、参画をどう保証していくかも重要になってきます。 今、議会に問われている部分として公聴機能がありますが、教育委員会も同様なことがいえると思います。多くの市民が傍聴した機会をチャンスと捉えれば市民との意見交換できる場にもなります。これからそんなシステムも必要だと思います。
今日の傍聴は私自身にも様々な課題を提起してくれたものとなりました。