2004年5月22日土曜日

子どもを思う親の気持ちは

 今日は北朝鮮で拉致事件被害者の方のお子さん達が5名帰国できることになったという速報が入りましたが、全ての家族が揃って帰国するという願いは叶いませんでした。この問題は難しい様々な要素を含んでいるので書き始めれば書ききれない話になってしまいます。
少しだけ私の今の気持ちを書けば、いまだ家族が会えない状況や、自国に帰ることが叶わない未帰還の多くの方がいることを思うと、子どもを持つ親として本当に胸が痛みます。
家族が一緒に暮らしたいという最も基本的な願いが、個人の努力ではどうにもならないそれぞれの国の政治状況を目の当たりにして、本人の意志に関係ない所で、個々人の人生が政治に翻弄されてしまう悲劇を感じずにはいられませんでした。

子を思う親の気持ちは国によって変わるものではないと思います。私は政治は人を幸せにするシステムとして機能すべきだと考えています。
暴力ではなく話し合いで問題を解決していく「民主主義」を選択した国で政治にかかわる一人の人間として、政治という道具を使いこなすのは難しい事ですが、原点を忘れてはならないと強く感じた日でした。