2004年5月17日月曜日

「行財政改革アクションプラン」は何のために


 5月16日、日曜日に文化会館たづくり12階大会議場で開催された市長と語るふれあいトーキングに出かけました。今回のテーマは「行財政改革アクションプラン」に関して、市民生活への影響も大きい事から広く市民の方から意見を聞きながらプランを進めていきたいというねらいで開催されたと思いますが、朝9時半からという設定だったせいか参加者は25名程でした。後で知ったのですが、一階の電光掲示板には10時からと書かれていたそうです。ある参加者の方は疑問に思ったが、一階で時間調整してきたら結局遅れての参加になってしまったと話されました。こんな間違いは滅多にないことでしょうが、インフォメーションの時間表示の確認はしっかりして欲しいものだと思いました。


参加者の方からは、市民との協働、市民参加・参画を言っているが、よくわからない、或いは計画段階、予算段階からの市民参加、市民意見を取り入れ、それらを積み上げて実行していって欲しいとの声が挙がっていました。また事業の外部委託はなぜするのか、出来る分野とそうではない分野があるのではないかという問題提起、財政難だからと受益者負担論で、なんでもばっさばっさと切っていくようで不安だとの声、アクションプランを進めていった結果、どんなまちの未来像になるのか具体的な市の姿が見えない、プランをどう具体的に進めていくのかわからないなど様々な意見がありました。

意見が出される中で、具体的な数字を揚げた説明がなくてわからないとの指摘があり、担当者からOHPでのスライドの図表を使って、中長期的な見通しを含めた調布市の財政状況が示され、一家族の家計にたとえながら、なぜ事業を見直していく必要があるかについての説明もありました。

行財政改革アクションプランをテーマにしたふれあいトーキングは今回で二回目です。前回も参加しましたが、そこではプランの概要版を使っての説明だったのですが、行政用語も多い資料だったためか表現されている言葉についての質問なども多くプランそのものを理解するには無理のある設定だったと思います。

今回はプラン全体を記したものを貸し出したため、プランの具体的な内訳がわかり、もう少し理解しやすくなったと思います。
しかし、何故行革プランを今進めなければいけないのかを理解するには、どんなまちづくりを進めていきたいかという「まちづくりの方向」を具体的に示しながら、その裏付けとなる財源の問題など併せて説明がないと、そもそも何のために行うのかがわかりません。

次回からは、最初にスライドを使った説明をすれば、もっと市の現状やこれからの見通しについて参加者全員が情報を共有でき、その後説明される具体的なプランについても関心が高まるのではないかと感じました。

長友市長は、「市保養施設、老人憩の家」など様々な具体的な施設サービスの見直しも含む行財政改革アクションプランを市民に提示した際に、「今回の問題提起をきっかけにして、市民の皆さんにも自分たちのまちのために自ら何ができるか、ぜひお考えいただきたい、そのために私は、必要な情報をお示しするなど、皆さんのご理解をいただくための努力をいとわない決意でおります。」と表明しています。

ここで二回、予定された会は終了したわけですが、今後も進めて行くには、ふれあいトーキングの広報の仕方、場所の設定、時間、関連情報などの分かりやすい説明の仕方、当日資料などの工夫などの見直しをして欲しいと思います。また市民と共に検証しながら、実行するための方法も併せて考え、市民のための行政を目指す行財政改革の推進であって欲しいものです。