2004年7月17日土曜日

武蔵境通り住民協議会に参加する

  昨日に続いて暑い一日でした。今日は、武蔵境通り住民協議会に参加ましたが、本日は都・市の関係者も出席しての会合でした。武蔵境通りは当初18mで都市計画決定されていたものが、都からの提案で最終的に36mに計画変更され都市計画決定されました。当初の提案では2mの環境施設帯を設置提案も含まれていて、何故ここに幹線道路が必要なのか地域住民の立場からも納得できない提案で、私自身厳しい経験を重ねてきた道路問題です。計画決定したからといって諦めては、私たちの暮らしに直結した道路です。住民の意向と関係なく計画が進み、使いにくい道路が出来てしまう結果にはしたくないという強い思いから、地域住民で協議会を立ち上げ、皆で協力しあいながら、工事に関しても様々な提案をして道づくりに係わっています。


いよいよ一期目の工事として440mの区間の設計も大詰めを迎えていますが、私たちにとっては、生活道路との接続、植裁計画、自転車道等様々な課題はどのように計画されているのか重大な問題です。都では、この道路を日本でも有数の緑豊かな道路にしたいと公言されている事もありますので、その言葉に反しないためにも深大寺にふさわしい道路という観点から計画時から話し合われてきた樹木選定への提案や、自転車と歩行者の共存など様々な視点から意見交換をしました。


 まだまだお互いの認識の相違もあってか、話し合いでの歩み寄りのテンポは遅く不満も残りました。「行政との協働」という言葉は美しいですが、信頼関係を創り上げ、お互いの目指す方向を一致させて努力して積み上げていくには、双方がねばり強く話し合い、やっと一歩進めるかなというのが実感です。行政側も道路を完成させていくなかで、ここまで住民と係わっている例は初めての経験のようです。この経験を様々な場面で生かして欲しいものだとも思っています。

ここでは、「協働のまちづくり」とか「公共」という言葉を肌で実感します。
日々忙しい生活のなかで会報を作ったり、工事の動向を毎日確認したり、或いは緑の専門知識を生かして樹木の選定に智恵を出してくれたりと地域で暮らす住民の地味な日常の努力が、ここでは新旧住民が力を合わせて道づくりをしようという動きに少しずつ繋がってきています。私自身、今日もここで多くを学ばせてもらいました。