2011年9月29日木曜日

ふじみ衛生組合地元協議会を傍聴しました

 昨日は、新ごみ処理施設周辺の三鷹住民と調布市民の協議の場である第十六回ふじみ衛生組合地元協議会を傍聴しました。場所は新施設現場事務所です。今回は行政の関係者の傍聴が多く見受けられましたが、毎回市民の傍聴は少なく今回も私1人でした。今回の主な協議事項はごみ処理施設に係る環境保全にかんする協定書についてでしたが、始めに臭いに対する改善としてリサイクルセンターの窓ガラリの改修について報告がありましたが、この内容について地元住民から異議が出され激しいやりとりがありました。
協定書の議論の中でもごみ処理広域支援体制について地元協議会と協議する点を明記して欲しい旨の意見が多く出されました。組合からは地元が受け入れを反対したら両市の市長もそれを強引に認めるような事はないといったやりとりもありましたが、住民の方としては明文化を求め、協定書の叩き台をもう一度検討して欲しいというのが大方の意見でした。

今回は東京都の各焼却施設についての飛灰、焼却灰、排ガスへの放射性セシウム等についての測定結果の資料も示されました。今後はこういった角度からの新たな課題も出てくる可能性大です。施設を受け入れた住民のリスクを考慮すれば、地元住民との話し合いの場は不可欠です。

今回の会議で任期を終える委員さんも居ますが、その1人の方の参加されての感想も含めた意見が印象的でした。それは、「この新ごみ処理施設に関しては過去の様々な経緯があるのだから、そういった観点からの意見がでるのではないか。周辺地域住民は変わらないが行政職員は変わっていく。これまでの経緯も含めた引き継ぎをすることが大事だ。」といった趣旨の内容でした。
施設の悪臭問題も長く放置されてきた経緯を考慮すれば年四回の測定で基準値をクリアしているとの説明では、365日施設と向かい合って暮らしている住民は納得しません。

現在、工事の進捗率は26%、煙突は昨夜までで96.8m。明日には98.5mと予定通りの高さまで行くとの事。工事は順調に進んでいますが、地元住民との調整は終わった訳ではありません。ごみ問題は三鷹・調布市民全体の大きな問題です。多くの皆さんにもっと施設に関する諸々について関心を持ってもらいたいと切に思いました。