2004年8月31日火曜日

調布駅南口広場でのイベントは、10年後の広場完成まで「さようなら」。

   いよいよ京王線地下化工事に入るため、調布駅南口広場で開催できる休日最後の催しとして29日には調布よさこいが開催されました。私は午後から調布まちづくり市民フォーラム主催の「住民自治基本条例」学習会に出席した後に南口広場に行ったのですが、残念ながら野外ステージでのよさこいの舞台は台風の影響で早めに終了していました。下に載せた二枚の写真は南口広場のお店が並んだ風景と、大型トラックの画面に出されている「調布よさこい」の案内と南口広場へのメッセージです。「ありがとう南口広場」この言葉を読みながら、私自身も同じように南口広場に心からお礼を言いつつも寂しさも実感しています。

 もう15年ほど前でしょうか、当時南口の中央公民館で南アフリカの人種差別政策に反対するアパルトヘイト・ノン国際美術展が開催されました。広場には大型トラック「ユリアペンペル号」が赤い風船のような気球つけて広場中央に展示の形で駐車されました。私は実行委員としてオープニングの司会、花やさんなどをしたのが南口広場での行事へ主催者側として参加した最初だった気がします。

それから消費者まつり、ボランティアまつりなど様々な場で関わったり、南口広場を利用する市民としても商工まつりなど様々なイベントや、活動の場の発表を見たり、文字通り市民同士が気軽に出会い、語りあえる場として希有な存在の南口広場でした。沢山の思い出、ここで学んだ事が走馬燈のように浮かんできます。自分を成長させてくれた場でもあったこの広場が、10年後には新たな市民のふれあいの場として生まれ変わって親しまれるようになるでしょう。ここで生まれた市民の力、エネルギーを絶やすことなく10年後の新しい広場完成までこどもたちに繋いでいけるようにしたいものですね。今後は市役所前広場、仙川駅広場などが代替え的に利用されます。
           
  雨に煙る調布駅南口広場                 ありがとう南口広場のスクリーン

~みんなでつくろう調布の憲法~

  
  たづくり映像シアターでは調布まちづくり市民フォーラム主催の「みんなでつくろう調布の憲法」と題して住民自治基本条例の学習会が開かれました。講師は国際基督教大学の西尾隆教授、自治基本条例をつくるみたか市民の会のメンバーとしての体験も交えた自治基本条例とは何かについての講演でした。市の憲法といわれる所以は、憲法に「信託」があるように自治体は市民の「信託」により成り立つ政府であることを明示する基本法をつくることでもあります。まだこの条例はわずかな市町村でしか制定されていません。調布市でも条例制定に向けて動き出しました。 市民にとって自治の基本となる条例です。三鷹市では、様々な計画への多くの市民参加を経た後に自治基本条例をつくるみたかの会が生まれた歴史があります。   
  
 調布市では市民参加プログラムという市民参加を促す仕組みを作り上げつつあります。行革断行として多くの事業を見直す時、市民の参加を得ながら自治を作り上げていく過程こそ重要だと思います。調布市として市民主権を説くバイブルをどのような認識を持って、総合計画実施計画などの政策制度とも繋がって考えていくかが問われます。形だけで終わってしまう条例を作っても意味が無いからです。条例策定は私たちが市民自治とは何と考えているのか、自治体政府として法整備に着手するという大きな仕事に向かっていることを自覚すべきだと思います。立法する立場である議員、私自身にとっても大きな課題です。拙速に形だけ追うのではなく、自治の原点を見つめながら取り組んでいきたいと講演を聴きながら再認識しました。