2011年7月6日水曜日

会報73号編集中 その1 選挙報告

 5期目、最初の会報編集が始まりました。まず選挙報告のページをまとめています。東日本大震災直後でもあり選挙の進め方も問われていました。元気派メンバー同志で様々な議論をし、私達らしい選挙とは何か話し合いました。
 最終的には候補者は政策を訴える義務があること、そして有権者の方は政策を知る権利があるという基本に立ち、初めての選挙の時に市川房枝記念会理事の山口みつ子さんから聞いた言葉「応援団のあり方が議員の質を表す。どういう選挙をしたか、で選挙後の活動が決まる」を基本に、今回も個人推薦のみの住民参加型選挙を行っていく事。これまで同様選挙カーは使用するが、時間帯は10時からスタートし、名前の連呼は自粛しボリュームを落として辻辻で街頭演説し、日頃の活動を訴えていこう、そんな話し合いの結果になりました。

 昨年10月、市川房枝記念会女性と政治センターから、地方選挙ハンドブック編集委員の一人として、地方議員を志す方へのメッセージとして住民参加型選挙活動ハンドブック入門編を発行しましたが、そのなかの選挙運動の見出しは「選挙法を守って、きれいな選挙を貫こう」でした。住民参加型選挙は、政策決定過程への参加の始まりであり、選挙はゴールではないという事です。

無所属で立候補した場合、政党広報や事前ポスター、政党の宣伝カー等を用いた知名度を上げる政治活動を行うことはできません。無所属候補が僅か一週間の選挙運動で名前と政策を知ってもらうのは厳しい事です。
公職選挙法では、候補者の名前は選挙管理委員会から演説する際に義務が課せられている標記旗とたすきの二点だけです。後は選挙カーの看板です。名前ののぼり旗は、政治活動の際も選挙活動の際も違反です。たすきは選挙期間中のみ使うことが許されています。

 選挙中の写真を何枚か載せましたが、調布駅南口広場では選挙カーは離れた所に停車したので、候補者名は遠くからはわかりません。元気派はシンボルカラーをピンクにしています。たすきは一期目から友人の手作りをそのまま使用しています。私達が進めている「無くそうムダ使い」「市民参加・情報公開」「めざそう市民が主役のまちづくり」、そして「とことん無所属」等の手作りのスローガン旗(この旗ばかりが目立ちます。主張しているのは誰?)や、演説に欠かせないビールケース台、ジャンバーも10年以上使用している年代物です。もちろん、候補者も、、、。  
 伝えたいことは沢山ありますが紙面は8ページの半分強に選挙費用も含めて掲載するので、どう書こうかと頭を抱えています。 結果は12日入稿を目指している「みみチャンネル73号」8ページをご覧下さいませ。

 会報73号編集中 その2  東日本大震災

 会報の特集ページには、東日本大震災・被災地に行っての状況をまとめ記事にしています。文章化する事で見えなくなってしまうこともあると悩んだ末、できるだけ沢山の写真を載せ新聞報道だけでは伝わらない現地の様子を伝え、一緒にこれからを考え、行動するきっかけになってくれればと思いながら、主には石巻市の状況を中心に構成中です。
 石巻市を中心にしたのは、昨年10月に総務委員会で石巻市、いわき市、郡山市を視察しましたが、なかでも石巻市にあった「石ノ森萬画館」の変わり果てた状況には、昨年訪れた事もあって、大変ショックを受けたからでもあります。

石巻市は駅に降り立った所から漫画家石ノ森章太郎さんの作品が至る所に配置されています。まちの活性化を図るべく「マンガを活かしたまちづくり」として基本構想、基本計画も策定し、その一環として「石ノ森萬画館」も設立し、観光スポットとして賑わっていた場所でした。 あの時、お話を伺いみみチャンネルにも掲載した受付にいた笑顔の職員の方はどうしているのか等、何とも胸が痛みます。

今、調布駅北口徒歩5分の所にある観光市案内所「ぬくもりステーション」では店内に東日本大震災復興支援コーナーを設置。石巻市の「石ノ森萬画館」のグッズなどのチャリティー販売が行われています。駅前にでかけた際には是非、覗いてみてください。

私達は3月11日から全ての価値観が大きく変わってきました。毎日報道されるニュースを見ると、これから政治に係わる者は「命」について、しっかり考えていくた事が大切なのに国民不在の絶望的な政治状況に言葉を失います。地方議員として、政治が日々信頼を失っていくことに危機感を募らせています。

日記にも書きましたが、3日間に渡る被災地の視察は想像を絶するものでした。映像を見るだけでも息苦しくなる被災現場です。その地に立って、悲しみと苦しみが覆い被さってくる状況のなかで、生きていく事の困難さを痛切に感じました。

頑張ってなどと言える状態ではなく、むしろ改めてこの震災の大きさにたじろぎ、長く時間のかかる大変な事が起きている事を全身で受け止めたと同時に、そのに暮らすこどもたちの姿を見て命そのものの鼓動と希望も肌で感じました。子ども達の存在って、不思議ですね。そこに居るだけで希望が湧いてきます。未来あるこどもたちのためにも大人の責任として、小さな事でも、できることを全力で行い、次世代に希望の灯火を引き継いでいかなければと強く感じました。

東日本大震災は他人事ではなく、被災地の皆さんの状況は明日の私達でもあります。こんな時だからこそ、まず市民同志で繋がっていき、気持ちを共有して一緒にそれぞれにできる所から実行して復興していくことが大事ではないでしょうか。そんな思いが少しでも伝わる記事にしたく、作業中です。