2002年9月10日火曜日

PART2 「議員定数削減」について提案される!

本日、議会終了後に議会改革について話し合うために幹事会が開催されます。
幹事会は各会派の幹事長で構成されています。不定期ですが、調布議会では、議会改革を話し合うために、会合を重ねています。
話し合われているのは、議会のテレビ中継、車いすでの傍聴など様々です。私も元気派市民の会として議会改革に対する提案を出しています。車いすでの傍聴は、現状の傍聴席が車いすで対応できないことが友人の傍聴からわかりました。そのことをきっかけに傍聴席の改修、改善を提案しています。
今日は、議員定数問題について話し合います。
そのきっかけは、定数削減を提案している会派から、優先課題として議論したいとの声からです。その結果、議題として幹事会で「議員定数」問題を取り上げる事になりました。 ただし「議員定数削減」が前提ではなく、まず調布市の「議員定数」の在り方について話し合う事になっています。
現在、調布議会の定数は30名です。そのうち女性議員は9名です。
武蔵野市13万人で30名、狛江市7万人で23名、三鷹市16万人に28名、府中市22万人で30名。20万人に30人というのは、すでに一人あたりが代表する市民の数が多い市でもあります。多摩地区では、一人当たりの割合からすると下から四番目になります。話し合いの場では、二名の定数削減という提案も出ています。
私は、市民の意見を反映させる代表の数を削減する問題は、市民にも重大な問題提起だと思っています。市民の声を伝える民意の反映にも大きな影響が出ます。私は、「定数削減ありき」という前提で話し合うのではなく、まずは、市民にこの情報を公開すること。そして市民の意見を求めながら、意見交換し、議論して結論を出していくべき問題だと発言しています。調布市の投票率は多摩地区でも、いつも最下位に近く40%ラインぎりぎりの状況です。6割の有権者が投票行動に出ないのが現状です。
都心に近い市では、議員定数は何人か、誰が議員かなどに無関心野方が多いのも現実です。議会は議決機関ですから、関心のある人、ない人の区別なく納税者でもある市民の皆様の税金の使われ方を決定していきます。なにかのきっかけで問題意識を持った市民が、自分たちの意見を市政に反映したいと議会に代表を送ろうとした時、そのハードルは現在でも高いと言わざる得ません。定数削減は、更にそのハードルを高くしていきます。無所属・無党派の市民が、組織を持たずに選挙をすることは無関心層の多い地域では難しい問題です。
私は、これ以上削減するのは、市民の声が届きにくい議会になっていくと危惧しています。議員定数は条例で定められいます。定数の変更には条例改正が必要です。これから、議会での議案として取り上げられていく可能性もあります。調布市議会の場合、議員提案の議案は審議されずにその場で即決です。つまり、事前に賛成する人数が多数とわかっていれば、すぐに決定してしまいます。私は、市民の皆様の声、議会の考え方などをキャッチボールしながら慎重に議論していく問題だと考えています。まずは議員定数問題も含め、議会改革について開かれた場での問題共有が最初ではないでしょうか。
最近メディアに流れる議会報道は、残念ながら議会不信をもたらす内容が多いのも事実です。自戒を込めて、もっと議員の仕事、議会の仕事を伝えていかなければと痛感しています。議会が考える議会改革と、市民が求める議会改革にも温度差があるのではと感じています。市民の代表である議会は、自治の時代にどうあるべきか。 またどんな改革を市民の皆さんが求めているのか。
私は今回の問題提起を、むしろ議会について皆さんと議論するきっかけにできたらと考えています。
誰もが議論しやすいテーマであり、このことから「議会って何」と皆さんに関心を持って頂きたいのです。私は今後、幹事会で話し合われた議論を皆さんにお伝えしていきたいと思います。皆さんと情報を共有し、ご意見を頂きながら幹事会での議論に反映させていくつもりです。議会改革も、市民参加をどのように実現していくかが課題だと認識しています。
今回は私から皆さんに、まず問題提起させて頂きました。 議会情報も、もう少し努力しながらお伝えしていきます。どうか皆様の議会・議員に対する率直なご意見をお寄せ下さい。よろしくお願いします。