2001年2月9日金曜日

「婦選は鍵なり」

2月9日、「市川房枝先生逝去20周年の集い」が代々木の婦選会館で開催されました。私の政治への一歩は、市川房枝記念会政治参画センター主催のセミナーへ参加した時から始まります。故市川房枝さんの志をどう継いでいくかについて多くの方々からのお話がありました。国際基督教大学名誉教授の武田清子さんは、次の2点について述べられました。

まず1点目は、その時代に何が一番大事か、今、何に取り組むべきかひとつの問題に絞ってみることが大事である。その事に取り組んで離さない、この事を若い人にどう伝えていくか、それを伝える力を持つべきだ。2点目は、目的を果たすために、連帯すること。同じ目的のためには考えの異なる人とも協力できる体制の構築をする。
的確な表現だなと思いました。政治の世界で実行し、実現していくことは当然難しいですが、こういった努力なしで前進することはありえません。「そうなんだ、そうなんだ」と自分に必要な視点をもう一度教わった気がしました。

凛とした生き方を戦前戦後を通して貫いてきたご高齢の参加者の方の、なんと魂の生き生きしたことか、まっすぐなことかと様々な方からのお話に感激しつつ、私達戦後世代が、命を大事にする政治を行ってきたか議会制民主主義を発展させてきたかを考えた時、十分な答えを持たない現実を恥ずかしく思います。
政治に直接係わっている今、私が政治参画を決心した学舎でもある婦選会館で、志を今に引き継いでいくのは私達だという自覚をしっかり持つ事、そしてどの言葉も、自分に向けられた課題として受け止めなくてはいけない、そんな事を胸に秘め、集いの会場を後にしました。