2012年2月22日水曜日

長くご無沙汰でした

 あっという間に時は過ぎていく、と書くには情けないですが本当に一日が24時間しかないのかと思うような毎日です。一ヶ月前に書きました1月28.29日の市川房枝記念会の研修会は会場の都合で申し込みをお断りするほどでした。被災地で活動されている現職議員の事例報告は臨場感溢れるものがあり、お二人の行動力に圧倒されました。地域に女性リーダーが居るとこんなにも心強いものか、また議員が災害時に率先して行動するとはどういうことかがよくわかる報告でした。
                                                  
   気仙沼市議高橋さん        郡山市議 滝田さん
    気仙沼市議 高橋さん                  郡山市議 滝田さん
宮古の前市長の今後の地域医療体制と生活再建についてのお話から被災という非日常が続く中での想像を絶する厳しさ、今も仕事、住居など人として生きていく糧となる基本的な課題が何も解決していないという実態、人々の心の疲弊、、。熊坂さんは福祉のまちづくり学会盛岡大会でお目にかかってから交流がありましたが、常に地域住民目線で医師という専門家の立場から多くの問題を国に対して発言し活躍されてきた方です。
今震災が起きたら、どのお話も私たち自身の問題、私たちは被災地の皆さんに寄り添い自分達の問題として捉え支援していく重要性を改めて感じました。廣瀬法政大学教授からは震災を通してこれからの議員はどうあるべきか、セミプロして市民代表として自治を創っていく必要性を痛感させられる講義でした。
   前宮古市長 熊坂さん         法政大教授廣瀬さん
    前宮古市長 熊坂さん                         法政大教授 廣瀬さんと
また堂本前知事は現在、男女共同参画と災害・復興ネットワークを立ち上げてこの問題に精力的に係わっている立場から、2005年の国連防災会議で人間安全保障とジェンダー視点の重要性が明記されたにも係わらず実際には具体的な検討がなされてこなかった点を指摘し、意思決定の場に女性を多く輩出し地域の中で社会的不平等をなくしていくことが災害リスクを削減することにも繋がるという話しは胸の中にストンと収まるお話でした。研修会では住民参加型選挙についての研修もありました。市川房枝さんが提唱し実践してきた理想選挙の考え方も含めた会で作成した住民参加型選挙のハンドブックを活用した研修会でしたが、熱心に聞き入る参加者の方のまなざしが印象的でした。参加型選挙が住民自治を育てていくとの思いを強くした会でもありました。
  前千葉県知事 堂本さん    市川房枝記念会理事 山口さんと前多摩市議 住田さん
   前千葉県知事 堂本さん                前多摩市議 住田さん 記念会理事 山口さん
 市川房枝政治参画アカデミーの後には、24年度国家予算、東京都、そして地方公共団体について様々な研修会に参加。議会改革協議会、各種計画策定の傍聴。全議員対象の議員研修会への参加。予算内示会、議案説明、代表質問の通告、5月予定の市川房枝政治参画アカデミーの企画委員会参加、委員会審査等々息つく暇もなく過ぎてきました。
ばたばたしていた私が文化会館たづくりを通り過ぎそうになった時、「ああそうだ」と思いだし急ぎ鑑賞したのが、たづくり1階展示室で開催中の漫画家こうの史代さんの2作品『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』原画展でした。
この2作品は原爆だけでなく戦争がもたらした様々な出来事を当時の生活が綿密に描かれ、生きていくとは何か手書きの温かさが伝わってくる貴重な原画を鑑賞できるめったにない機会です。文化庁メディア芸術祭受賞他の賞も受賞した質の高い作品で、夕凪の街は映画化、この世界の片隅にはドラマ化されるなど多くの方に知られている作品でもあります。カラーの原画もあり美しい中に心に鋭く迫ってくる作品です。
今、新たな放射能問題が起きている時、物語は今の日本ともだぶって見えてきます。是非、多くの方にゆっくりと見て頂きたい作品展です。3月20日午後6時まで開催しています。(25~28日は休館日ですのでご注意下さい)
たづくりにお出かけのさいは是非、お立ち寄りくださいませ。
   
            こうの史代原画展
             平和祈念事業 こうの史代原画展